本 『人間一生勉強や …下谷浅草龍泉寺…』（衣裳勉強家 本城名信）
本の紹介（6）『人間一生勉強や …下谷浅草龍泉寺』 本城明信 1998年 松竹衣裳株式会社に長く務めた本城名信さんの自伝である。非売品、つまりは自費出版であろうからどこでも手に入る本ではないことを先にお断りしておこう。 本城氏は1935年...
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本 『天保十四年のキャリーオーバー』（五十嵐貴久）
本の紹介（5）『天保十四年のキャリーオーバー』 五十嵐貴久 2019年 PHP研究社 江戸末期を舞台にした、勧善懲悪エンタメ小説である。人物、出来事、文化や生活はできる限り史実に沿っているが、そこから妄想をふくらませてできあがったのがこの...
本 『木挽町のあだ討ち』（永井紗耶子）
本の紹介（4）『木挽町のあだ討ち』（永井紗耶子）2023年 新潮社 第169回直木賞、第36回山本周五郎賞をダブル受賞した作品。 睦月晦日の戌の刻、江戸・木挽町の芝居小屋・森田座のすぐそばで多くの野次馬が見守るなか仇討ちがあった。父を殺され...
本 『劇場の神様』（原田宗典）
本の紹介（3）『劇場の神様』（原田宗典）2002年（新潮社） 4編の短編集。本ブログが舞台に特化していることから、ここではその内の1編『劇場の神様』にだけ言及する。 手癖の悪い一郎は、度々の悪行から母親にも見放され、流れ着いたのが役者のまね...
本 『TRY48』（中森明夫）
本の紹介（２）『TRY 48』 中森明夫 2023年 新潮社 はるか昔の話だが、私が大学に進学する時に父に言われた。「演劇はするな。男女関係が乱れる」。娘可愛さのトンデモ発言だと目をつぶってほしいが（自分も大学時代に演劇していたじゃないかと...
本 『チョコレートコスモス』（恩田陸）
本の紹介（1）『チョコレートコスモス』 恩田陸 2006年（毎日新聞出版）2011年（角川文庫） 芝居の面白さを描いた漫画といえば真っ先に浮かぶのが『ガラスの仮面』（美内すずえ）である。貧乏で見目麗しいわけでもなく不器用な北島マヤが演劇の魅...