舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』記者会見

*『キャッツ・アイ』…と言っただけで、杏里のあの歌がリフレインする人も多いかもしれない。原作漫画が始まったのは40数年前だけれど、テレビアニメ、ラジオ、実写ドラマに映画、小説、舞台(そして最近またwebアニメも始まったとか?)と、長ーくいろんな形で愛されてきた作品である。泪・瞳・愛という魅力的な3姉妹(これがまたそれぞれタイプが違うんだよね!)は実は美術品だけを狙う謎の怪盗。そして彼女たちを追う警察が実は次女・瞳の恋人で…。この禁断の(?)関係や彼女たちが持つ秘密という絶妙な設定に、ちょっと都会風のセクシーなスパイスも加わって、長く私たちを惹きつけてきた理由がよく分かる。
 2026年秋に博多座で上演される、舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』はなんと、物語の舞台を明治時代に置き換えた大胆なオリジナルストーリーだという(2024年明治座にて初演)。3姉妹を演じるのは、原作に違わぬ華やかさの藤原紀香・剛力彩芽・高島礼子のお三方。記者会見では瞳を演じる藤原紀香さんが登壇し、本作の魅力をたっぷりと語ってくれた。
2026年『舞台 メイジ・ザ・キャッツアイ』博多座チラシ
記者会見

*前日には、みずほPayPayドーム福岡で開催された福岡ソフトバンクホークス戦でセレモニアルピッチを務め、舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』の衣裳姿のまま見事なノーバウンド投球を披露した藤原紀香さん。さらにその約1週間前には博多祇園山笠にもゲスト出演するなど、福岡で大きな話題を集める中での合同取材会となりました。

会場に姿を現した藤原さんは、報道陣へ笑顔で挨拶。

藤原:舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』で主演の一人を務めます、藤原紀香です。初演から2年半ほど経ちましたが、こうして初めて九州のお客様に、『メイジ・ザ・キャッツアイ』という、お祭りのような舞台をご覧いただけることを本当に嬉しく思っています。9月末から、一人でも多くのお客様に楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。

――2年半ぶりの再演です。再演が決まった時のお気持ちを聞かせてください。

藤原:役者にとって再演が決まるというのは、本当に幸せなことです。「やった!」と思ったのと同時に、演出の河原雅彦さんが初演の稽古初日におっしゃった言葉が頭をよぎりました。

「皆さん、台本は読みましたね? ご覧のとおり、やること満載です。あれもこれも、こんなこともあんなこともやらなければならない。稽古時間は足りません。その代わり、お客様はきっと楽しめます。だから頑張りましょう」と。

 本当にその通りで、舞台裏は“大運動会”なんです(笑)。もし舞台裏だけを撮ったメイキング映像があれば、それだけで一本の作品になるんじゃないかと思うくらい。キャスト一人ひとりが変身や衣裳替えで息を切らしながら走り回っています。

 だから再演が決まった瞬間、その舞台裏の光景が一瞬で頭に浮かびました(笑)。「また頑張らなきゃ」と、気持ちが引き締まりました。 

――舞台の設定は明治時代です。

藤原福岡出身の原作者・北条司さんが東京公演をご覧になった際、「明治時代という設定がハマっているね」と、とても喜んでくださったことが印象に残っています。原作者の北条先生にそう言っていただけたことは、本当に自信になりました。

 やはり明治時代という設定だからこそ、瞳と俊夫の関係もより魅力的になっています。原作でもなかなか進展しない二人ですが、この時代になると、もっとやきもきするんじゃないかなと思うんです。「キス」ではなく「接吻」という言葉を使いますし、男女が手をつなぐ、あるいは手が触れるだけでもドキドキする時代です。私自身も稽古をしながら、本当に胸が高鳴るような感覚がありました。そんな時代ならではの恋模様も楽しんでいただけると思います。

――このビジュアル(上の写真)を見てもわかるように、華やかな独特な衣装ですね。

藤原:こちらは昨日のセレモニアルピッチで着用した衣裳とは違う、キャッツアイとして登場するシーンの衣裳です。瞳はブルー、泪はパープル、愛は元気なカラーという、それぞれのコンセプトカラーを基に、デザイナーの先生が「キャッツアイでありながら明治時代に参上する」という和洋折衷のイメージで作り上げてくださいました。本当に格好良く仕上げていただいていて、とても気に入っています。衣裳にもぜひ注目していただきたいですね。

2024 年明治座公演より ©北条司/コアミックス 1981 ©明治座

――お稽古は大変とのことですが、稽古場での様子は如何ですか。

藤原:おかげさまで本当に陽気な方が多く、楽しくお稽古しています。

 上山竜治さんは警官・邏卒らそつ役ですが、本当にオールマイティーな方で、現場づくりもとても上手なんです。川久保拓司さんもそうですが、おおらかで温かい方ばかりなので、稽古場の雰囲気がとてもいいですね。

 そして、高島礼子さんはクールビューティーな印象がありますが、実際は本当におおらかで、「大丈夫、大丈夫」といつも優しく声をかけてくださるんです。お姉さんのような存在でいてくださるので、私は安心してのびのび演じることができています。

 剛力彩芽さんも本当にかわいらしくて前向きな方です。最初の本読みの時に「私、踊ります!」と自ら手を挙げられて。アンサンブル(ダンサー)の皆さんは本当にプロフェッショナルな方ばかりですが、その中に入りたいという熱意が素晴らしくて、そのために彩芽さんの見せ場が作られたくらいなんです。身体能力も本当に素晴らしいので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。 実は劇中では、私たち三姉妹は日本人の母とドイツ人の父を持つハーフという設定なんです。愛だけは父親の記憶がなく、「お姉さんたちは知っているのに私は知らない」という孤独感や喪失感を抱えている、とても印象的なシーンがあります。そこにもぜひ注目していただきたいです。

 長谷川初範さんは三姉妹の父・ミケール・ハインツ役ですが、最年長とは思えないほどエネルギッシュな方です。そしてお父さん役だけでなく、本当にたくさんの役を演じられます。最年長でありながら、誰よりもエネルギッシュで、お芝居を心から楽しみながら次々と役を演じられていて、本当に素敵なんです。しかも、演出の河原さんが稽古中にもどんどん演出を増やしていくので(笑)、セリフを覚えながら歌も覚え、さらに弾き語りまでされているんです。それをすべて楽しんでいらっしゃる姿が本当に素晴らしくて、「いくつになっても、お芝居ってこんなに楽しめるんだな」と私自身も刺激を受けています。ぜひ長谷川さんの登場シーンにもご注目ください。

 恋人・内海俊夫役は今回初出演となる崎山つばささんです。実は『キャッツアイ』が決まったあと、舞台『忠臣蔵』でご一緒していたのですが、その時はお互いに次の作品の話は一切しませんでした。『忠臣蔵』ではとても荒々しい役でしたが、俊夫は誰からも愛されるキャラクターです。役者さんが変われば作品の空気も変わり、新しい化学反応が生まれますので、その変化もとても楽しみにしています。

 美弥るりかさんは、言うまでもなく宝塚で培われた立ち居振る舞いが本当に美しく、見ているだけで格好いいんです。キャッツアイとの対決シーンもぜひ楽しみにしていただきたいですね。

――アクションシーンの見どころを教えてください。

藤原:キャッツアイは相手を傷つけてはいけないという設定なので、武器を持たないんです。そのため、アクションでは攻撃するというより、身をかわしたり、相手との距離を取ったりしながら魅せる動きが多くなります。実際に稽古をしてみると、これが本当に難しいんです。普通なら武器を使ったり攻撃したりできますが、私たちはそれができません。だからこそ、三姉妹らしい華麗な身のこなしやスピード感をどう表現するかを、みんなで工夫しながら稽古しています。

 私たちが唯一手にするアイテムといえば、「キャッツカード」ですね(笑)。実はこのキャッツカードも、明治時代らしく木製になっていて、おしゃれな木彫りが施されています。細かなところまで本当にこだわっていますので、そうした小道具にもぜひ注目していただけたら嬉しいです。

――ご主人の片岡愛之助さんも、来年2月に博多座で『ルパン歌舞伎』を上演されますね。

藤原:そうなんです。ぜひ、この場言わせてください(笑)。来年2月には博多座で『ルパン歌舞伎』を上演しますので、その時は私も初日あたりにロビーにいると思います(笑)。

 よく考えてみたら、我が家には泥棒が多いんですよね(笑)。怪盗ばっかりだなって(笑)。

 今回の『メイジ・ザ・キャッツアイ』では宙乗りにも挑戦します。3階席まで飛んでいくので、とても楽しみにしています。実は私、すごく視力がいいんです。以前アフリカ・ケニアで、日本人には見えないと言われた遠くのライオンを現地の方より先に見つけたことがあるくらい(笑)。なので宙乗りをしている時も、お客様のお顔がきっとよく見えると思います。ぜひ手を振っていただけたら嬉しいです。高いところもまったく平気なんです。「宙乗りをする」と主人の愛之助に話したら、「歌舞伎役者みたいだね」と言われました(笑)。私自身も、宙乗りは本当に楽しみにしています。

――では、最後にメッセージをお願いします。

藤原:9月26日から30日まで、博多座で舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』を上演いたします。笑いあり、胸キュンあり、ドキドキあり、そしてアクションあり。あの名曲も歌いますし、ダンスもあります。さらに宙乗りや、せり上がりなど、舞台ならではの演出も盛り込んだ、本当にお祭りのような「ザッツ・エンターテインメント」の作品です。

 原作者・北条司さんが福岡のご出身というご縁もあり、こうして初めて博多座で上演できることを、とても嬉しく思っています。原作ファンの皆さまはもちろん、この作品を初めてご覧になる方にも、世代を問わず楽しんでいただける作品になっています。

 ぜひご家族やご友人、大切な方と一緒に博多座へ遊びにいらしてください。

そして最後は、おなじみの決めゼリフで締めくくりました。

 「キャッツアイに不可能はなくってよ」

*最後は決め台詞で〆た藤原紀香さん。「(今までとは)違う回答がいいだろうと思って準備してきたんです」とか、話している最中にワンフレーズ歌ったり取材陣の目を見てしっかり話してくれたり…と丁寧な素敵な方でした。最初こそ「明治時代×キャッツアイ」という組み合わせにあまりイメージがわかなかった私ですが、その時代だからこその倫理観(奥ゆかしさ?)が恋模様にどう影響するのか、紀香さんのお話で興味が出てきました。何より欲張りなほど観客を楽しませることに全振りする舞台ということがよーく伝わりました! 宙乗りまであるんですから(笑)。飛んでる紀香さんにちゃんと見てもらえるよう、いっぱいいっぱい手を振らなくっちゃね!

 チケットの動きも良いようです、ぜひお早めに博多座HPをチェックしてくださいね。 

https://www.hakataza.co.jp/lineup/144

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